配って終わりに、
しないための管理。

Teamプランを契約すると管理画面が使えるようになります。ただし管理画面でできることを把握していないと、「席は買ったが誰が使っているか分からない」状態になりがちです。ここではメンバー招待から権限、請求、退職時の処理までを、管理者が実際に触る順番で解説します。あわせて、使われていない席を見つけて無駄を止める運用も書いておきます。

契約前に決めておく3つのこと

確認日:2026年7月/画面はデスクトップ版

管理画面の操作自体は難しくありません。つまずくのは、決めていないことを画面の前で決めようとするときです。先に3つだけ決めておいてください。

  • 誰が管理者をやるか(2人以上):1人だと不在時に何もできません。情報システム担当と現場リーダーの2人体制が扱いやすい構成です。
  • 最初に何席契約するか:使う人を実名で挙げてください。「たぶん使うだろう人」は数えないこと。席は後から足せます。
  • 請求先とお支払い方法:法人カードか請求書払いか。ここが決まっていないと契約の途中で止まります。
POINT

席数は実名で数えた人数ちょうどにしてください。「部署で20人だから20席」ではなく、「今週から実際に業務で使う7人」で始めます。使われない席の分だけ、毎月そのまま損失になります。

手順:メンバーを招待する

管理画面を開く

画面左下のアカウント名をクリックし、設定を開きます。Teamプランを契約していると、組織の管理に関する項目が表示されます。ここがメンバーと請求を扱う入口です。

メンバー一覧から招待に進む

現在のメンバーと、消費している席数が一覧で表示されます。ここから招待の操作に進みます。

メールアドレスを入力し、権限を選ぶ

招待したい相手のメールアドレスを入力します。複数人をまとめて招待できます。あわせて、その人を管理者にするか一般メンバーにするかを選びます。迷ったら一般メンバーで招待してください。あとから変更できます。

承諾されたことを確認する

招待メールが届き、相手が承諾すると席が消費されます。承諾されるまでは保留状態として一覧に残ります。1週間経っても保留のままの人がいたら、そこで一度声をかけてください。放置されている招待は、そのまま使われない席になります。

CAUTION

すでに個人のProプランを自費または経費で契約している社員を招待する場合、個人契約は自動では解約されません。本人が解約しないと二重に払い続けることになります。招待の案内文に「Teamに参加したら個人プランを解約してください」の一文を必ず入れてください。

権限(ロール)をどう配るか

権限設計に凝る必要はありません。中小企業の規模なら、次の考え方で足ります。

  • 管理者は2〜3人:席の追加・削除、請求の確認、組織設定の変更ができます。人数を絞ることで、意図しない席追加や設定変更を防げます。
  • それ以外は全員一般メンバー:日常的に使う分には権限差を感じません。「偉い人だから管理者」にする必要はまったくありません。
  • 権限はあとから変更できる:異動や担当替えのときに変えれば十分です。最初から作り込まないこと。
POINT

権限設計で本当に大事なのは、**「管理者が1人だけの状態を作らないこと」**の一点です。担当者が退職したときに誰も席を止められない、という状況が実際に起きます。

席数と請求の管理

管理画面では、契約している席数、使っている席数、次回の請求日と金額が確認できます。管理者が月に一度見るべきなのは、次の2つです。

  • 契約席数と実利用者数の差:ここが開いていたら、そのぶんが毎月の無駄です。
  • 次回請求日:年払いへの切り替えや席数の見直しは、更新日の前に判断する必要があります。当日になってからでは間に合いません。

支払い方法や請求先情報の変更も同じ画面から行えます。経理担当が変わったときに更新を忘れやすい箇所なので、引き継ぎリストに1行入れておくと事故が減ります。

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退職・異動のときにやること

ここが管理画面を使う最大の理由です。個人契約のままだとできない処理が、Teamならできます。

必要な会話をエクスポートする

業務上の記録として残す必要があるやり取りがあれば、アカウントを止める前に本人にエクスポートしてもらいます。止めてからでは取り出せません。既存の退職チェックリストに1行足しておいてください。

共有リンクを確認する

その人が作った共有リンクが残っていないかを確認します。URLを知っていれば誰でも開ける状態のものが放置されがちです。

メンバーを削除して席を空ける

管理画面のメンバー一覧から削除します。席が空くので、次の人に割り当てられます。

連携しているツールの接続を見直す

その人のアカウントでGoogle DriveやSlackなどに接続していた場合、接続も一緒に切れます。業務で共有していた接続がある場合は、別の担当者側で作り直す必要があります(Google DriveやSlackと接続する)。

CAUTION

退職者が個人アカウントで業務に使っていた場合、会社側からは何もできません。Teamプランを契約していても、その管理外です。まず「誰がどのアカウントで使っているか」を把握するところから始めてください。

使われていない席を見つける

導入後3か月で必ず一度やってほしい作業です。手順は単純です。

  • メンバー一覧を出す:契約席数と、承諾済みの人数を確認します。
  • 使っていない人に直接聞く:数字を見るより速いです。「使っていますか」ではなく「どこで詰まりましたか」と聞いてください。前者だと「まあ、ぼちぼち」で終わります。
  • 詰まりを1つ解消するか、席を返すか決める:使えていない理由の多くは「何に使えばいいか分からない」です。これは本人の問題ではなく、配り方の問題です。
POINT

使われない席をそのまま持ち続けるより、一度返して、使える人を増やしてから買い直すほうが健全です。席数は正直な指標として使ってください。導入の進め方そのものはAI導入の進め方ガイドで扱っています。

よくある質問

招待したのに相手に届きません。
迷惑メールフォルダに入っているケースが最も多いです。それでも見つからない場合は、社内のメールフィルタで外部からの招待メールがブロックされていないかを情報システム担当に確認してください。管理画面から招待を取り消して再送することもできます。
個人のProプランを使っている社員を、Teamに移せますか?
招待して参加してもらう形になります。ただし個人プランの契約は自動では解約されないため、本人が別途解約しないと二重払いになります。移行時は「Teamに参加したら個人プランを解約する」までをセットで案内してください。過去の会話の扱いも事前に確認が必要です。
管理者は何人にすべきですか?
最低2人です。1人だとその人が不在のときに招待も停止もできません。一方で全員を管理者にすると、意図しない席の追加や設定変更が起きます。実務では「情報システム担当1人+現場のリーダー1人」の2〜3人が扱いやすい構成です。
管理者は、メンバーの会話の中身を見られますか?
管理者権限は、席や請求、組織設定の管理が中心です。メンバー個人の会話内容を管理者が自由に閲覧できる仕組みとは分けて考えてください。監査ログなど、より踏み込んだ可視性が必要な場合はEnterpriseプランの検討対象になります。要件がある場合は契約時に確認してください。
席を減らしたいときはどうしますか?
メンバーを削除すれば席は空きますが、契約中の請求額がすぐ下がるとは限りません。月払いか年払いか、契約更新のタイミングがいつかで扱いが変わります。減らす予定があるなら、更新時期の前に棚卸しをしておくのが確実です。

設定はできた。
では、どう使うか。

安全に使う準備が整ったら、次は「どの業務に入れるか」です。
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