最初の10分で、
触っておく設定。

Claudeは初期状態のままでも使えます。ただしあとから直すと面倒になる設定がいくつかあり、それを知らずに使い始めた結果「共有リンクが放置されている」「不要な情報を覚えたままになっている」といった状態になりがちです。ここでは業務利用を前提に、使い始める前に触っておきたい項目を優先度順に並べます。所要10分ほどです。

設定画面はどこにあるか

確認日:2026年7月/画面はデスクトップ版

Claudeの設定は、画面左下のアカウント名から開きます。クリックするとメニューが出るので、設定を選びます。ブラウザで使っている場合は claude.ai/settings を直接開いても構いません。

設定画面は左側にメニューが並ぶ構成で、「一般」「アカウント」「プライバシー」「請求」「使用量」「機能」といった区分になっています。項目名や並びは更新されることがあるため、見つからないときは設定画面上部の検索窓を使うのが早いです。

POINT

設定は基本的にアカウント単位です。会社で複数人が使うなら、一人ひとりが自分のアカウントで設定することになります。「担当者が設定したから全社で同じ状態」にはなりません。

先に済ませる3項目

順番に意味があります。上から順に片付けてください。

データ学習の設定を確認する(最優先)

入力した内容をAIの改善に使わせるかどうかの設定です。業務で使うなら、ほかの何よりも先にここを確認します。設定画面のプライバシーにあります。

手順と、あわせて確認すべき「あなたのデータ」の項目についてはClaudeのデータ学習をオフにするに詳しくまとめています。この記事を読む前に、まずそちらを済ませてください。

表示言語を日本語にする

設定画面の一般に言語の項目があります。日本語を選ぶと、メニューやボタンの表記が日本語になります。

ひとつ注意があります。これは画面表示の言語であって、回答の言語ではありません。「日本語表示にしたのに英語で返ってくる」という相談をよく受けますが、回答の言語は指示のしかたで決まります。常に日本語で返させたい場合は、カスタム指示に一行入れておくのが確実です(スタイルとカスタム指示で口調を固定する)。

共有リンクの一覧を一度見る

まだ使い始めたばかりなら空のはずですが、「ここに何が溜まるのか」を最初に知っておくことに意味があります。プライバシー画面の「あなたのデータ」に、共有した会話や成果物の一覧があります。

共有リンクはURLを知っていれば誰でも開けます。作ったこと自体を忘れやすいので、最初に場所を把握しておき、四半期に一度見直す習慣にしてください。

「記憶」をどう扱うか

Claudeには、会話をまたいで情報を覚えておく**記憶(メモリ)**の仕組みがあります。「私は製造業の経理担当です」と一度伝えておけば、次の会話でも前提として扱ってくれる、という機能です。

便利ですが、業務利用では判断が要ります。

  • 向いているもの:職種、担当業務、よく使う書式の好み、社内用語の意味。毎回説明するのが面倒な「変わらない前提」。
  • 向いていないもの:特定の案件名、顧客名、進行中の数字。案件が終わっても残り続けるうえ、別の文脈で引っ張り出されることがあります。

記憶されている内容は、プライバシー画面の記憶設定から確認・削除できます。まずは一度開いて、何が入っているかを見てください。想定していないものが入っていたら消します。

CAUTION

記憶をオフにすれば安全、という話ではありません。オフにしても、その会話の中で入力した内容がなくなるわけではないからです。記憶の設定は「会話をまたいで持ち越すかどうか」の話であり、入力する情報そのものの線引きは別に決める必要があります。

使い勝手を上げる設定

ここからは事故に直結しない、純粋に「やっておくと楽」な項目です。

  • 外観(ライト/ダーク):長時間使うなら好みで。会議で画面共有する機会が多いならライトのほうが読みやすいことが多いです。
  • キーボードショートカット:設定画面から一覧を確認できます。新しい会話を始める操作と送信の操作だけ覚えておけば十分に速くなります。
  • 通知:長い処理の完了を知らせてくれます。Claude Codeやリサーチ系の機能を使うなら有効にしておくと、待ち時間に別の作業ができます。
  • 機能(ベータ機能)のオンオフ:設定画面の機能に、試験提供中の機能をオンにする項目があります。業務で使う本番アカウントでは、必要になるまで触らないでおくのが無難です。挙動が変わって「昨日と違う」となると社内サポートの負荷が上がります。
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デスクトップアプリを入れるか

ClaudeにはWeb版のほかにデスクトップアプリ(Mac / Windows)があります。機能はWeb版とほぼ同じですが、実務では次の差が効きます。

  • 起動が速い:ブラウザのタブを探す手間がなくなります。地味ですが、1日に何度も使うなら差が出ます。
  • ブラウザのタブに埋もれない:Claudeを開いたまま別の調べものができます。
  • Claude Codeをターミナルなしで使える:コマンドライン操作に不慣れな人にとっては、これが導入理由になることがあります。

一方で、端末ごとにインストールと承認が必要です。管理端末にソフトを入れるのに申請が要る会社では、まずWeb版で運用を固めてから検討するほうがスムーズです。

社内に配るときの設定チェックリスト

利用者に配る手順書に、そのまま載せられる形にしておきます。

  • データ学習をオフにする:プライバシー画面の該当項目をオフ。手順はこちら
  • 表示言語を日本語にする:一般設定から。
  • 記憶されている内容を一度確認する:想定外のものがあれば削除。
  • 共有リンクの場所を把握する:どこで確認できるかを知っておく。四半期に一度の棚卸しを定例に入れる。
  • 入力してよい情報の線引きを共有する:設定より重要です。「顧客名は伏せる」「未公開の数字は入れない」など3行で十分。
  • 困ったときの相談先を1人決めておく:社内に窓口がないと、使えない人がそのまま離脱します。
POINT

設定そのものは10分で終わります。難しいのは全員に行き渡らせることです。口頭説明だけでは徹底されないので、この6項目を1枚の手順書にして配ってください。この記事の内容をそのまま社内文書にしていただいて構いません。

よくある質問

表示は日本語にしたのに、回答が英語で返ってくることがあります。
表示言語の設定は画面のUIに効くもので、回答の言語とは別です。回答を常に日本語にしたい場合は、カスタム指示やスタイルで「日本語で回答する」と明示しておくのが確実です。設定方法はスタイルの記事で扱っています。
記憶(メモリ)はオフにすべきですか?
一律にオフにする必要はありません。便利な機能ですが、扱う情報によっては「覚えていてほしくないこと」まで残ります。まずは記憶されている内容を一度確認し、業務上不適切なものがあれば削除する、という運用が現実的です。
設定は端末ごとにやり直す必要がありますか?
表示言語や記憶などアカウントに紐づく設定は、端末を変えてもそのまま引き継がれます。一方、デスクトップアプリのインストールやブラウザ拡張機能は端末ごとの作業になります。
管理者が全社員の設定を一括で決められますか?
プランによります。個人アカウントの設定を会社側から変更することはできません。Team / Enterprise プランでは管理画面から組織全体に関わる設定を扱える範囲がありますが、利用者個人の好みに属する設定は各自の操作になります。詳しくはTeamプランの管理画面の記事を参照してください。
設定画面に、説明と違う項目が表示されます。
Claudeの画面は更新が頻繁で、項目名や配置が変わることがあります。このページは確認日時点の画面をもとにしています。見当たらない場合は、設定画面上部の検索窓にキーワードを入れると該当項目に移動できます。

設定はできた。
では、どう使うか。

安全に使う準備が整ったら、次は「どの業務に入れるか」です。
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