ターミナルの中で、
実際に手を動かすAI。

Claude Codeは、チャットで答えるのではなく自分でファイルを読み、変更し、コマンドを実行するツールです。導入自体は5分で終わりますが、「必要なプランを満たしていない」「動作確認をせずに配って初日に詰まる」といったつまずきが多い箇所でもあります。ここでは Mac / Windows それぞれの手順と、最初に通しておくべき確認を順に解説します。

入れる前に確認すること

確認日:2026年7月/公式ドキュメントの記載にもとづく

インストールで失敗する原因は、たいてい入れる前の確認漏れです。3つだけ見てください。

  • プランが足りているか:Claude Codeを使うには Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか、またはAPI(Console)のアカウントが必要です。Freeプランでは使えません。ここが最も多いつまずきです。
  • OSが対応しているか:確認日時点の公式記載では macOS 13.0 以降、Windows 10(1809以降)または Windows Server 2019 以降、Ubuntu 20.04 / Debian 10 以降などが対象です。メモリは4GB以上が目安です。
  • ネットワークが通るか:インターネット接続が必要です。社内プロキシやファイアウォールが厳しい環境では、事前に情報システム担当と通信要件を確認してください。ここを飛ばすと、原因不明の接続エラーで半日溶けます。
POINT

ターミナルに不慣れな人に配るなら、デスクトップアプリという選択肢もあります。ターミナルを使わずにClaude Codeの機能に触れられるため、非エンジニアを含むチームでは導入のハードルが下がります。

手順:インストールする

公式のインストーラを使うのが基本です。バックグラウンドで自動更新されるため、後々の運用が楽になります。

macOS / Linux / WSL の場合

ターミナルを開いて、次のコマンドを実行します。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Homebrewを使っている環境なら brew install –cask claude-code でも導入できます。ただしHomebrew経由は自動更新されないため、定期的に brew upgrade claude-code を実行する必要があります。

Windows(PowerShell)の場合

PowerShellを開いて、次のコマンドを実行します。管理者権限は不要です。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

コマンドプロンプト(CMD)とPowerShellは別物です。プロンプトの先頭に PS が付いていればPowerShell、付いていなければCMDです。間違えると意味不明なエラーが出るので、ここだけ確認してください。

WinGetを使う場合は winget install Anthropic.ClaudeCode でも導入できます。こちらも自動更新はされません。

npmで入れる場合(すでにNode.jsがある環境)

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

確認日時点では Node.js 22 以降が必要です。sudo を付けて実行しないでください。権限まわりの問題を招きます。特に理由がなければ、公式インストーラのほうが扱いやすいです。

インストールを確認する

claude –version を実行して、バージョン番号が表示されれば成功です。「コマンドが見つかりません」と出る場合は、まずターミナルを開き直してください。それで解決しないときは次の章の診断コマンドを使います。

ログインと動作確認

作業するフォルダに移動して起動する

Claude Codeは「起動したフォルダ」を作業対象にします。まず対象のプロジェクトフォルダに移動してから claude と入力してください。

ここを間違えてホームディレクトリで起動すると、関係のないファイルを読みに行くことになります。

ブラウザでログインする

初回起動時に案内が出るので、ブラウザでログインします。会社のアカウントでログインしているかを確認してください。個人アカウントのままだと、プランが足りず使えないことがあります。

読み取りだけの依頼で試す

いきなり編集を任せないでください。まず「このプロジェクトの構成を説明して」のような、読むだけの依頼を出します。正しく応答すれば導入は完了です。

うまくいかないときは診断する

claude doctor を実行すると、インストール状態と設定の診断結果が表示されます。設定ファイルの記述ミスや、更新の失敗といった原因がここで分かります。やみくもに入れ直す前に、まずこれを実行してください。

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最初のセッションでやること

導入直後にやることで、その後の使い勝手が大きく変わります。

  • まず作業前にコミットする:Claude Codeに変更を任せる前に、必ず現在の状態をコミットしておきます。これだけで、何が起きても元に戻せます。最も重要な習慣です。
  • 読み取り → 小さな変更 → 大きな変更、の順に慣らす:いきなり大きなリファクタリングを頼まないこと。挙動が読めるようになってから範囲を広げます。
  • 確認を求められたら内容を読む:ファイルの変更やコマンドの実行前に確認を求める動作が基本です。ここを流し読みして承認する癖がつくと、事故のもとになります。
  • プロジェクトのルールをCLAUDE.mdに書く:使い始めてすぐ「毎回同じ注意をしている」ことに気づくはずです。その内容をファイルに書いておけば、次から言わずに済みます(CLAUDE.mdで自社のルールを覚えさせる)。
CAUTION

Claude Codeはチャット利用より使用量の消費が明確に大きくなります。コードベース全体を読んで作業するためです。Proで上限に当たるようならMaxを検討することになります。プランの考え方はアカウント作成とプランの選び方を参照してください。

最初に触る設定

全部を把握する必要はありません。最初に見るべきは3つです。

  • 更新チャンネル:起動中に /config と入力すると設定画面が開きます。常に最新を追う設定と、1週間ほど遅れて安定版を追う設定が選べます。業務で使う端末は安定版寄りにしておくと、突然の挙動変化に振り回されません。
  • 権限の扱い:どこまで自動で実行してよいかの設定です。慣れないうちは確認を求める設定のままにしてください。
  • プロジェクト単位の設定ファイル:プロジェクトのフォルダに設定を置くと、そのプロジェクトでだけ有効になります。チーム共通のルールはここに置いてリポジトリで共有するのが定石です。
POINT

設定を作り込む前に、**まず1週間普通に使ってみてください。**実際に困った点だけを設定で解決するほうが、最初から想像で組むより確実に良い構成になります。

社内に配るときの注意

エンジニアが数人いる会社で実際に効いた進め方です。

  • プランを先に手当てする:配る前に、対象者全員がPro以上になっているかを確認します。ここが一番多い初日のつまずきです。
  • ネットワーク要件を情報システムに通しておく:プロキシ環境では事前確認が必須です。
  • 「作業前にコミット」をルールにする:技術的な設定より、この1行のほうが事故を防ぎます。
  • 最初の1件を一緒にやる:手順書を配るだけでは定着しません。実際の業務課題を1つ選んで、隣で一緒に通すのが最も速い立ち上げ方です。
  • プロジェクト共通のCLAUDE.mdを用意する:コーディング規約や禁止事項を書いてリポジトリに入れておけば、全員に同じルールが効きます。
CAUTION

「導入したから明日から生産性が上がる」ということは起きません。最初の1〜2週間は、むしろ確認作業のぶん遅くなることもあります。効果が出るのは、任せられる作業の範囲が分かってからです。経営側にはこの前提を先に共有しておいてください。

よくある質問

Freeプランでも使えますか?
使えません。Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか、またはAPI(Console)のアカウントが必要です。エンジニアに配る場合は最低でもProが必要になります。この点を知らずに配って初日に止まる、というのがよくあるつまずきです。
コマンドが見つからないと言われます。
インストール直後はターミナルを開き直してください。それでも解決しない場合は claude doctor を実行すると、インストール状態と設定の診断結果が表示されます。多くの場合はここで原因が分かります。
Windowsではどう入れるのがよいですか?
用途によります。Windows上のプロジェクトをそのまま扱うなら、PowerShellで公式インストーラを実行するネイティブ導入が簡単です。Linux系のツールチェーンを使うならWSLに入れるほうが素直です。ネイティブ導入の場合、Git for Windowsを入れておくとシェル操作の互換性が上がります。
使用量の消費が大きいと聞きました。
チャット利用より確実に大きくなります。コードベースを読み込んで作業するためです。Proで上限に当たるようならMaxを検討することになります。プランごとの使用量の考え方はアカウントとプランの記事で扱っています。
勝手にファイルを書き換えられるのが不安です。
変更や実行の前に確認を求める動作が基本です。まずは読み取りだけの依頼から始めて、挙動に慣れてから編集を任せてください。作業前にコミットしておけば、いつでも元に戻せます。この2つを守れば実務上のリスクはかなり下がります。

設定はできた。
では、どう使うか。

安全に使う準備が整ったら、次は「どの業務に入れるか」です。
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